家のなかでも存在感があり、毎日誰かしらが使うキッチン。毎日使うからこそ、お気に入りのキッチンにしたいと思う方が多いはずです。

今回の記事では、キッチンの色の選び方についてご紹介します。人気の色についても特徴とともにご紹介するので、家づくりを控えている方やキッチンのリフォームを考えている方はぜひご参考にしてみてください。

キッチンの色の選び方のコツ

カラーコーディネートの基本を抑える

キッチンの色を決める際には、まずカラーコーディネートの基本を抑えることが大切です。

インテリアの色を決めるとき、黄金比と呼ばれる配色の割合が使われることが多くあります。

基本的な色となるベースカラー、ベースカラーを引き立たせ、より色合いに個性を持たせるために組み合わせるアソートカラー、そして全体のポイント色となるアクセントカラー。これら３つがそれぞれ「７: 2.5 : 0.5」の割合になるのが理想的と言われています。

キッチンの色やキッチン周りのインテリアを決める際にこの黄金比を応用すると、バランスの取れた色合いが実現します。アソートカラーやアクセントカラーは、キッチンで使う家電などで取り入れてみるのがオススメです。

インテリアの配色について、より詳しいことはこちらの記事をチェック

周りとのバランスを考える

周りの壁や床、そして家具との色合いを考えて色を決めることも大切なポイントのひとつです。キッチンを選ぶ際に注意したいのが、キッチン単体だけをみて色を決めてしまうことです。そうすると、いざ作ってみたときに周りから浮いてみえる可能性があります。周りもキッチンもそれぞれいい色なのに、色同士が喧嘩してしまうと全体としての見栄えが悪くなります。

なのでキッチンの色を選ぶ際はまず自分の好きな色をリストアップし、その後で壁や床、家具などに使われている色と合わせてみて、違和感がないかチェックしてみましょう。

メーカーのサイトなどでカラーシミュレーションをおこなうことができるので、そこで色合いを確認することをオススメします。

実物はショールームなどで必ず確認する

キッチンの色はカタログで確認するだけでなく、ショールームに出向くかサンプルを取り寄せるかなどして必ず実物を自分の目でみることが大切です。

カタログに印刷されている場合と実際にみた場合では、案外違ってみえるものです。

取り付ける際に「思っていた色とちょっと違ったかも」となってしまってはもったいないので、必ず決める前に実際に確認するようにしましょう。

素材選びにもこだわる

キッチンのワークトップや側面などの素材選びも意識することが大切です。素材によっても色が出す雰囲気は変わります。素材の種類はさまざまなものがあるので、事前にカタログやショールームなどでチェックしてみるといいかもしれません。

キッチンで使われる人気の色とは？

ここまでキッチンの色の選び方についてご紹介しました。ここからは、キッチンで人気の色についてそれぞれの特徴とともにご紹介します。

白・ベージュ系

清潔感があって、かつ開放的なキッチンにしたいと考えている方には、白や淡いベージュのキッチンがオススメです。特に白は、どんな色にもよく合うので失敗する心配がありません。合わせるアソートカラーやアクセントカラーによってさまざまな雰囲気を醸し出すことも可能です。キッチンで使われる定番色のひとつです。

色としては清潔感がありますが、汚れが目立ちやすい点は注意が必要です。こまめに掃除をすることが清潔感を保つうえで大切になります。

黒・グレー系

高級感や重厚感が感じられる黒やグレー系も人気です。生活感が出てしまいがちなキッチンですが、黒やグレーを使うとそうした生活感を感じることはあまりありません。また、グレー系はインテリアに取り入れる方も増えており、最近注目が集まっているカラーのひとつです。落ち着いていてシックな雰囲気を出したい方やトレンドカラーを取り入れたい方にもオススメです。

木目調・ブラウン系

ナチュラルなインテリアにしたい人にオススメです。床やダイニングテーブルなどに木目調のものを使用している人の場合、キッチンとダイニング・リビングの統一感が生まれます。オープンキッチンでダイニング・リビングと繋がっている造りの場合に特にオススメです。ただ、キッチンや床材・家具などが全て同じ素材だと重く見えてしまうので、色のグラデーションを意識してコーディネートしてみると良いかもしれません。

黄色やピンク系のパステルカラーなど

黄色やピンク系のパステルカラーも根強い人気を誇っています。

イエローはその場の印象を明るくて元気なものにします。パステルカラーであれば主張が強すぎず、でも明るい印象を与えられるのでオススメです。一見してみると挑戦的なカラーに見えますが、食材のカラフルさをイメージさせるイエローはキッチンに使うのがオススメです。

ピンクも一見すると派手に思えますが、実はピンクやイエローといった暖色系のパステルカラーは木目調の家具との相性がいいと言われています。インテリアに可愛らしさを加えたい人に特にオススメです。

キッチンの配色まとめ

今回の記事ではキッチンの色の選び方やキッチンに使われる人気の色についてご紹介しました。色を選ぶ際には、カラーコーディネートの基本を抑えつつ、周りとの色のバランスを考えることが大切です。色はカタログを見て決めるだけでなく、ショールームなどに出向いて実物を確認することが重要です。キッチンに取り入れたい色を見つけたら、これら選び方のポイントを意識しながらカラーコーディネートをすることをオススメします。