おんぶ
早いもので、こどもが生まれて間もなく10か月。
恐れていた「パパ見知り」もなく、家に帰るとこどもの笑顔に癒される日々に喜びを感じます。
育児休業を取らせていただき、妻と二人三脚でしっかり育児に力を注げたのがよかったのかなと思います。
お客様でも男性育休を取られて2人で子育てをしている方が増えてきた印象ですし、いずれ2人体制の子育ては当たり前となり、「イクメン」という言葉は自然消滅していく運命にあるのかもしれませんね。
最近の発見は「おんぶ」の便利さです。
我が家ではわたしが料理を担当していますが、ハイハイをしたり泣いてしまったりするこどもを見ながらの作業はとても大変。
どうしたものかと悩む日々を過ごすなかで、打合せでお客様が抱っこ紐でお子様を背負っているのを見て、これだ!と気づかされました。
家に帰り、肩の関節を捻りそうになりながら四苦八苦してこどもを背負ってみると、まず、こどもが泣き止んで大人しくなる。10分くらい作業をしていると、落ち着くのでしょうか、スースーと寝息が聞こえてくる。
家事は進み、妻の育児負担も軽減でき、わたし自身は10kg近いこどもを背負って筋トレにもなる(?)と、いいことづくめ、一石三鳥という感じでした。
翻って設計の仕事に落とし込んでみると、どうでしょうか。
たとえば子供を背負ったときや、2人でキッチンに立つときに、通路幅は標準寸法でよいのか。背中のこどもが手を伸ばしても危なくない配置になっているか。通路に冷蔵庫が飛び出していて移動や回転の障害にならないか。など、いろいろと考えるべきことは多そうです。
住宅の仕事は日々の暮らしと表裏一体。
これからも仕事と家庭生活のバランスを大事にしながら、それぞれに良いフィードバックが生まれるように取り組んでいきたいと思います。