AIと家づくり。
こんにちは。IIKEN HOUSE 設計の戸石です。
日頃より、私たちの家づくりに関心をお寄せいただきありがとうございます。 最近はニュースなどで「AI(人工知能)」の話題を耳にする機会が増えましたね。皆様は普段の生活でAIに触れることはありますでしょうか?
実は今、私たちのような長野という地方の工務店においても、AIは少しずつ存在感を増してきています。 今回は、私が設計にて取り組んでいる「新しい挑戦」について、少しお話しさせていただきます。
💻 デザインの可能性を広げる「新しいパートナー」

設計士の仕事は、お客様との対話を通じて、ゼロから自分の手で描くこと。その基本は今も変わりません。しかし、このような大きな時代の変化のなかで、その創造力をさらに広げるために、最新のAIツールを実験的に取り入れています。
例えば、文章の下書きや情報・コンセプトの整理にはChatGPTやGeminiを。 そして、デザインのアイデア出し(ブレインストーミング)には、Stable DiffusionやNano Bananaといった画像生成AIを活用しています。
これらは、設計を自動化するためではありません。 「この空間に、もう少し遊び心を入れたらどうなるだろう?」 「違った素材の組み合わせはないか?」 「私はこう考えるが、他の打ち手はあるか?」などと問いかけると、AIは私たち人間では瞬時に思いつかないような膨大なパターンの「ヒント」を提示してくれる。
AIという「優秀なパートナー」と壁打ちをすることで、私たちの感性が刺激され、結果としてお客様へご提案できるデザインの幅が大きく広がっていく手ごたえを感じています。
そのうえで、現状のAIが苦手としている厳密な法規・条例の確認や、詳細な寸法を含めた立体構成の把握、そもそものコンセプト、プラン・空間や形・素材等の「よさ」の認識など、最終的な判断の責任は人間が担っていく。
これからの技術の進化次第ですが、わたしたちが担うべき役割が奪われたり非人間的な設計が行われるというよりは、それぞれの設計スタイルにあわせたよりよい分担を見つけるなかで、各自がよりよい住まいを提供できるように変わっていくのではないでしょうか。
⏱️ テクノロジーを活用する理由
私たちがこうした先進技術を積極的に学ぶことで、「お客様と向き合う、人間にしかできない時間」を最大化できることも大きなメリットのひとつです。
AIが得意な情報整理やパターンの抽出はテクノロジーに任せる。 そうして生まれた時間で、私たちはより深く、お客様の暮らしに思いを馳せることができます。たとえば、
- ご家族が大切にされている価値観を汲み取ること。
- 長野の気候風土に合わせた、微細な調整を行うこと。
- 現場で膝を突き合わせて納まりを検討すること。
これらは、どれだけAIが進化しても変わらない、私たちの「手」と「心」が必要な仕事です。
🏠 変わりゆくもの、変わらないもの
IIKEN HOUSEは、地域に根差した工務店ならではの温かさを大切にしながらも、良い家づくりのためなら新しい変化も柔軟に取り入れる企業でありたいと考えています。
「ちょっと未来の家づくり」に興味を持っていただいた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。 AIにも答えられない、あなただけのお話をさせていただけることを楽しみにしています。
(ご参考に、生成した内観イメージの一例です。)





























