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設計我謝 雄一
我謝 雄一

デジャヴ

POST:2022.02.26

設計積算課の我謝です。

突然ですが、皆さんはデジャヴを経験したことはありませんか?私はあります。

それは20代のころの話になりますが、両親の銀婚式のお祝いに、姉と二人で資金を出し合って伊勢神宮に連れて行ったときに経験しました。

初めて訪れたはずの伊勢神宮敷地内の風景が、どこかで見た気がして、とても不思議な感覚でした。そのときは何か夢にでも出てきたのだろうと思っていましたが、私の中でそのことが、ずっとひっかかったまま二十年がたちました。

そんなある日、両親のルーツについて考える機会があり、何となく調べました。

家系図によると、父の先祖は琉球王朝時代の親雲上という官位でした。2010年に高校野球で春夏連覇を達成した興南高校の我喜屋優監督(現理事長兼校長)も一族だそうです。

母の先祖は鎌倉権五郎(平景正)という人で、源平合戦時代の何らかの戦に負け、長野県の南信地方にある遠山郷(現飯田市)に家来を引き連れて落ち延びたそうです。

その権五郎さんの経歴を見て、私の中で点と線が結びつきました。元々小田原の方の出身だったらしいのですが、自分で開発した土地を伊勢神宮に寄進したと書かれていたのです。権五郎さんが過去に訪れ強い感銘をうけた記憶を、子孫である私の記憶として脳裏に残っていたことになります。

記憶の遺伝は、存在すると思います。事実、犬は蜂や蛇を生まれながらに危険生物だと認識しています。余談ですが、漫画の「進撃の巨人」でも巨人の力を受け継いだ人物は、前任者の記憶も残っているようです。

話が長くなってしまいましたが、これが私の経験したデジャヴです。

ちなみにですが、伊勢神宮は遷宮といって、二十年おきに隣の敷地に新築して、古い方は解体します。神様が常に新しい場所に住み、常に若々しくあるといった考えなのでしょう。

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