旅と住まい
IIKEN HOUSE 設計の戸石です。
私事ではありますが、10月はじめに一級建築士試験が終わりました。
この半年間、特に二次試験(製図)の学習をしてきた夏の期間は、公私ともに激動の日々でした。
妻に任せきりになっていた畑の手入れ、趣味ではじめて止まっていた一軒家のリノベーション、自室の片づけなどにも手をつけて、ようやく身の回りが落ち着いてきたところです。
いち個人としても設計士としても、時間ができると旅行に出かけたくなります。
旅は心の栄養でもあり、設計にかかわる者にとってはデザインの引き出しを増やしてくれる貴重な機会でもありますね。
今回は、家族とともに、上田~小諸を旅してきました。
一般的な旅行の楽しみに加えて、建物や空間を分析したり、写真やスケッチに残したりという楽しみ方ができるのは、設計をやっていてよかったことの一つです。これからも様々な場所に旅に出かけて、経験と知識を日々アップデートしていきます。
皆さまが敷地を探されたり理想の住まいについて考えられるとき、しっかりリサーチして
「〇〇畳のLDKが欲しい!」「インスタで見て良さそうだった!」という方が多くいらっしゃいます。
もちろん、たくさんの情報を集めることも、ひとつの楽しいアプローチだと思います。
ただ、私としては、もうひとつの考え方として、一度立ち止まって、
ご自身の感覚や経験を大事にしてみる、ということも、ぜひご提案したいと思います。
思い出の場所や好きなお店などを思い出し、アイディアを探しに街に出て、
それらを手掛かりに身体的なイメージを膨らませていただくのも、きっと面白いのではないでしょうか。
難しいかな?と思われるご要望や、言葉になりづらいコンセプトでも、
我々のほうで受け止めて一緒に考えさせていただきますので、ぜひご遠慮なく仰ってくださいね。
長野に移住してきて2年となりますが、まだまだ知らない場所ばかりです。
新しいお店も増えてきたようですので、また時間をみつけて開拓していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。