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設計半田 克征
半田 克征

YUCACOの設計で苦労する事は・・・

POST:2022.10.17

YUCACO促進室長の半田です。今回はYUCACOシステムを導入する家を設計する際に留意している点などをお伝え致します。

まずYUCACOシステムは、エアコン1台と14台前後の送風機を収める為の畳1畳分ほどのスペースが2階に必要になります。

それと空調室から床下空間に空気を送るためのダクトスペースと言われる約0.5帖ほどのスペースが1階に必要となります。

現在の物価が上昇して建物の価格も上昇し続けているこの状況の中で、1帖分のスペースも無駄に使えない限られた坪数の中で、空調室・ダクトスペースを確保するのは非常に困難を伴います。

畳1帖分もあれば、2階にトイレだったり、それなりの収納が十分に作れてしまいます。ですから、極力1帖分を無駄に使わないように、送付ファンの台数を考えながら空調室の大きさを決めます。

次にその空調室の配置ですが、空調室は2階に設置しますので、必然的に主寝室や子供部屋に近くなります。

空調室は14台前後の送風ファンが設置され、ファンの羽根が回転することによって、どうしても騒音や振動が発生してしまいます。

送風ファンの振動は、送風ファンが固定されている下地材から建物の躯体などに伝播して行きます。その振動や騒音が子供部屋や主寝室に伝わると、日中はそれほど気にならないのですが、家族が寝静まった真夜中はとても気になってしまう事があるのです。

空調室はできる限り2階の廊下の隅などに配置し、寝室などに隣接させる場合は収納やトイレを間に挟むなど注意を払います。またどうしても隣同士になってしまう場合には、その隣接する壁を防音壁として、壁の中に防音材を充填したり壁を2重構造などにします。

また2階の空調室とダクトスペースが1階と2階で同じ位置に配置しないと、送風する際の空気抵抗が増え、YUCACOの能力を発揮しきれない事あります。

1階の間取りでダクトスペースが設けれそうな場所を見ながら、2階の主寝室や子供部屋の無い場所を選んで、空調室の位置を決めて行きます。現在は、CADで設計をしますので、1階の平面図を下絵にしながら、2階の間取りを設計できますので、1階の間取りを見ながら適切な空調室の場所を2階に配置します。

住宅と言うのは、建てて頂いたお客様がこの先、何十年も住み続けて行く物です。仮に間取りなどで極端にストレスを感じるような事があれば、その方はその先ずっとそのストレスを感じ続けて生活しなければいけません。皆様の住環境を快適にするはずのYUCACOが、その生活に弊害を与える事のないように細心の注意を払います。

今年の夏もとても暑い日が続きました。現在は冬の寒さだけでなく夏の暑さも考慮しなくてはなりません。そのどちらもエアコン1台で家中が同じ温度で快適に過ごせるYUCACOはこれかの時代には必須になってくるかもしれません。いずれにしましても、YUCACOの快適性だけでなく騒音や振動も、是非、展示場で体感をして頂いて、納得した上での導入をお願いしたいと思います。

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